里川(久慈川の支流)の沈下橋(地獄橋) その1 概要

久慈川本流の沈下橋(地獄橋)は、
床板がコンクリート製で橋脚や流木よけが鋼鉄製のものがほとんどですが、
その支流である里川では木造の沈下橋(地獄橋)が数多く残っています。

その里川は、福島県境付近を源に、
常陸太田市街の東側を流れる久慈川の支流の一つです。

そのうち、流れが平地に出たばかりの場所にある
国道349号線の新茅根橋から約3.5km下流の新機初橋までの区間には
5つの沈下橋(地獄橋)が密集しています。

また、少し間をあけて久慈川と合流する手前にも
2つの木造の沈下橋(地獄橋)があります。

なお、新茅根橋より上流の山あいにも
いくつかの沈下橋(地獄橋)があるようですが、
今回は平地部の7つの橋をめぐってみました。

これらの7つの橋のうち、
白羽橋、根本橋、田渡橋の3つは非常に似た外観になっています。

流木よけと橋脚は鋼鉄製ですが、
梁や床板(路面)は木製で、木の橋の雰囲気を色濃く残しています。

なお、橋脚を鋼鉄製にして数を減らした構造のため、
木製の梁は必然的にスパンが長くなりますが、
分厚い木材を使用して強度を稼いでいます。

そのため、独特の外観になっているのが特徴です。

他の4つの沈下橋(地獄橋)は、
流木よけはもちろん、橋脚や梁を含むほとんどすべてが木造で、
木の橋独特の雰囲気を色濃く出しています。

【里川下流域の橋】 (新茅根橋から久慈川との合流まで)

・新茅根橋

▼白羽橋 橋脚と流木よけが鋼鉄製の木の橋です。
根本橋や田渡橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。

▼根本橋 橋脚と流木よけが鋼鉄製の木の橋です。
白羽橋や田渡橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。
なお、橋の両端部はコンクリートの路面と鋼鉄製の梁になっています。

▼堰下橋 床板はもちろん、橋脚や梁を含めてすべて木製で、
木製の流木よけのある完全な木の橋です。
農耕車専用で新落合橋と似た構造ですが、
こちらは水面からの高さが低いのが特徴です。
なお、橋の東側の一部はコンクリートの路面と鋼鉄製の梁になっています。

▼田渡橋 橋脚と流木よけがクリーム色で鋼鉄製の木の橋です。
白羽橋や根本橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。

▼西宮橋 流木よけのない完全な木の橋で、典型的な中小河川の流れ橋です。

・新機初橋

・機初橋

・里川橋

(日立電鉄橋梁跡)

(源氏川が合流)

・繰船橋

▼八幡橋 床板をはじめ、橋脚や梁も木製で、木製の流木よけのある完全な木の橋です。
橋脚と梁がそれぞれ4本あり、がっちりとした印象です

▼新落合橋 床板をはじめ、橋脚や梁も木製で、木製の流木よけのある完全な木の橋です。
橋脚と梁がそれぞれ3本で、下流側に補強が1本が追加されたような
構成となっており、八幡橋とは印象が異なります。

(久慈川に合流)