このコースはあくまで参考です。
次の2つの理由によりこのままのコースはお勧めできないからです。
(1)縦走するなら北側の十里木からがお勧め
いろいろな方のページを見て分かるように、
南側から縦走した方はほとんどいません。
というのは、
十里木から越前岳までの標高差は約600mでそれほどでもありません。
そして、その後はアップダウンを繰り返して下っていくのに対し、
南側から登ると、柳沢から愛鷹山までの標高差はその2倍近い約1150mもあり、
アップダウンを繰り返しながら登っていくことになるからで、
同じコースを通るにしても、負荷が全然違います。
そのため縦走するなら反対側の十里木からをお勧めします。
また、コース上で一番厳しい鋸岳付近を、
まだ元気なうちに通過するのと、
疲れてきてから通過するのとでは
安全性や厳しさが全然違います。
その点でも北側からの縦走が圧倒的に楽です。
さらに、帰りの交通を考えると余計にそうせざるを得ません。
完全に山の中の十里木からのバスは
本数が少なく、終バスも早いので、
終バスを逃すとそこから20キロ以上、
疲れた体で夜道を何時間も歩かなければ駅に着けないのです。
疲れたあげく、夜道を何時間も歩くのはかなりつらいものです。
北側から縦走すると終点の柳沢は
近くにバス路線が複数あり、終バスも遅いので、
明るいうちに下山すればバスを利用する事ができます。
仮にそこから駅まで歩いても数キロしかなく、
人が住んでいる地区を歩くので
暗くなっても安心できます。
(2)鋸岳は初心者には危険
鋸岳はかなり崩れていて足場が悪く、
鎖とロープを使う場所がほとんどのため、
初心者には向いていません。
そのため、ここを避けたコースを通るようにして下さい。
北側からは越前岳を経て蓬莱岳で引き返すコースをお勧めします。
越前岳からは北側の十里木だけでなく、
東側の須山、西側の勢子辻方面に下りることができます。
また、南側からは、愛鷹山を経て位牌岳までで引換えすか、
途中で東側に下山することをお勧めします。
主なポイント間の参考タイムは次のようになります。
ここで紹介している他のコースでは5~6km/h程度の実績があるのに、
愛鷹山のコースではこの程度にしかなりません。
08:10 片浜駅
↓ (50分,5000m)6.0km/h
09:00 柳沢登山口
↓ (145分,8200m)3.4km/h
11:25 愛鷹山 1188m
↓ (129分,4200m)2.0km/h
13:34 位牌岳 1457m
↓ (125分,3200m)1.5km/h
15:39 呼子岳 1313m
↓ (121分,5000m)2.5km/h
17:40 十里木
ちなみに、位牌岳から蓬莱山までの区間では1.0km/hくらいで
いかにコースが厳しいかが分かるかと思います。
愛鷹山縦走 片浜駅から十里木まで
『愛鷹山の峰々を訪ねる』目次
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